MR検査とは?
MRとは磁気共鳴断層画像診断装置(Magnetic Resonance)の略です。原理:強い磁石と電波によって人体の断層像を撮影します。
MR画像ができるには?
画像ができるには、強い磁石の中に入り電波を与えることにより体の中の水素原子が共鳴します。電波を止めると水素原子から微弱な電波が出ます。MRI検査はこの微弱な電波を使って画像を作る装置です。
頭部MRI&MRAを撮ってわかること
● MRI: 脳腫瘍や脳梗塞、頭蓋内出血などの脳の異常の有無、脳の萎縮の程度の評価
● MRA: 脳動脈瘤(破れそうな部位)や狭窄(つまりそうな部位)などの脳血管の異常の有無
MRIの特徴
● X線を使いません(X線被ばくがありません)
● 強い磁石を使って検査をします。
● 体中のあらゆる方向の画像が得られます。
● 検査時間が長くかかります。
● 痛みは全くありません。
● 非常に大きな音がします。
MRIを受けることが出来ない方
※検査を受けることが出来ません
〇 心臓ペースメーカーを使用している方
〇 人工内耳を埋め込まれている方
〇 可動型義眼を装着している方 |
検査を受けることが出来ない場合があります
● 脳動脈瘤の手術を受け金属クリップを入れている方
● 妊娠または妊娠している可能性がある方
● 金属製の心臓人工弁を入れている方
● 閉所恐怖症の方
● その他の金属を体内に入れている方
検査室に持ち込めないもの
● 金属類
時計、メガネ、ライター、鍵、アクセサリー、ヘアピンなど
● 磁気カード
キャッシュカード、テレホンカード、定期券、駐車券、診察券など
● その他
携帯電話、補聴器、入れ歯、カイロ、湿布、マスカラ、カラーコンタクトレンズ、エレキバン、ニトロダーム、アイシャドウ、刺青、かつら、ウィッグなど
検査の流れ
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検査室に入る前に技師の方から問診票を取らせて頂きます。 |
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検査用ベッドに仰向けに寝てください(体の位置がずれないように固定する場合があります)
検査中に気分が悪くなったりした場合の連絡用ブザーをお渡しします。 |
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検査が始まると連続的に「トントン、ガーッガーッ」という音がしますが磁石から出る音ですので心配はいりません。
動きに非常に弱い検査ですので、できるだけ動かないように寝ていてください。頭の検査の場合、約20分くらいかかります。
全脊椎などの場合は1時間近くかかる検査もありますので、検査前にはトイレを済ませておいてください。 |
造影剤について
検査の内容(より詳しく調べるため)によっては造影剤という薬を静脈内に注射して検査を行う場合があります。
注意事項(検査前)
次の方は事前に検査担当者に申し出ください。
● 喘息にかかったことがある方
● アレルギーがある方
● 以前に造影剤を使用したときに異常があった方
造影剤を注射した後(検査中)
ごくまれに次のような症状が現れる場合があります。
● 吐き気
● 熱感
● 蕁麻疹等
これら症状が現れたときは
連絡用ブザーを鳴らしてください。